"Trans-World pt.1"
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uk

p/s
The BEATLES (Tony Sheridan & The Beat Brothers)
Japan, Polydor/Grammophon 7" (DP-1351) © 1964
45454545
マイ・ボニー [My Bonnie]
b/w ザ・セインツ [The Saints]

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1956年にスキッフル・グループ、クォリーメンとして産声を上げた彼らが、ザ・ビートルズとしてデビューする以前に録った記念すべき初公式音源(クォリーメンでの自費出版は除く)であり、又先見の明があった彼らのマネージャーとなるブライアン・エプスタインとのキューピット役を受け持つ事になったいろんな意味で貴重な音源なんです。

オリジナルは1960年にドイツのハンブルグ・ツアーへ赴いた際トニー・シェリダンのバックバンド、ザ・ビート・ブラザーズ名義で録られたもので、リリースは翌年1961年、従ってヴォーカルはトニーさん、更にドラマーはピート・ベストです。

特に好きなA面の "マイ・ボニー" ・・アカペラで静かに始まり、Bメロへの導入部で静寂を切り裂く渾身のギターカッティングを合図に一斉に動き出すバンドサウンド、曲中徐々に高まるトニーのヴォーカルとビートルズのコーラスによるスリリングな掛け合い、そして(おそらく)ポール中心の雄叫びと共にギターソロへ、指から血が出るほど練習を重ねたというジョージのソロがまた失速する事無く気分を盛り上げてくれる、そして、そのままの勢いで完全に温まったトニーとビートルズが一丸となってエンディングへと向かっていく、、 スタジオの熱気がダイレクトに伝わってくる様な素晴らしい出来です。

この時録られた音源は、少なくとも LP 2枚分に相当する結構な曲数に上り色々な形でリリースされてますが、あくまでコアなビートルズ・ファン向けで、僕も2枚組みの音源集持ってるんですが、実際、回転頻度は極めて少ないです。しかしその中でも上に挙げた様に貴重な音源である事と、出来もいいって事で特に "マイ・ボニー" は好きなナンバーなので、もし万が一機会があれば一聴の価値あり、かも。

Nov. 2003 monaural66

v/a Beatles Oldies
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p/s

(Beat issue) limited edition, 500

The BO STREET RUNNERS
UK, Oak EP (RGJ 131) © 1964
UK, Beat EP (BREP 1) © 1996
45454545
Love to You
Lonely Avenue
b/w Bo Street Runner (1)
Shame Shame Shame

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[45]
(1) Decca (F.11986), 09/1964

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・'Singles & EP's der 60er Jahre' book (p) E. Weikert, Berlin, Germany

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グループ名に色濃くボ・ディドリーの影響が伺える彼らの歴史は主要メンバーゲイリーとジョンがアレクシス・コーナーやシリル・デイヴィスの影響で1962年頃から参加していたトラッド/モダン・ジャズ・グループを抜け1963年に Bo Street Runners として R&B をレパートリーにスタート。そして1964年にマイナー R&B レーベル Oak からリリースされたのがこの EP で同年 Decca から1枚、その後 Columbia から3枚の7インチが確認できる。

Bo Street Runners は、マラカスとブルーズハープが超いかしたボ・ビートパンク、当時の R&B パンクグループってのはボ・ディドリーかジミー・リードの影響大、って事で彼らも Jimmy Reed "Shame shame shame" を好カヴァー。Muddy Waters "(I just want to make) Love to you" は、Johnny Kid & The Pirates 譲りのヴァージョンをよりパンキッシュに聴かせてくれます。ブルーズナンバー "Lonely avenue" もいい感じ。

May 2002 monaural66

v/a Demention of Sound
v/a Story of Oak Records
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p/s
The KINKS / Vol.5
France, Vogue EP (PNV 24140) © 1965
4545454545
Set Me Free (2)
Dancing in the Street (3)
b/w Everybody's Gonna Be Happpy (1)
I Need You (2)

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[45]
(1) Pye (7N 15813), 03/1965
(2) Pye (7N 15854), 05/1965

[LP]
(3) Pye (NPL.18112), 1965

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オリジナル・アルバム未収録の超〜カッチョイー "I need you" が入ってるんで、いくらレイ・デイヴィスだけノリが悪かろーがこの R&B コーラス・グループ風のジャケも自然と良く見えてくるから不思議です。

その "I need you" は、Zakary Thaks ~ Satelliters 他、当時から現在に至るまで様々なアーティストにカヴァーされ続けてるけど、どうがんばってもこれ以上カッコよくなりません。レイ・デイヴィス本人にとってこういったビート#は本望じゃなかったようだが、本望であろうとなかろうとホントただただ、キンキー・ビートは永遠だ!この曲は随分後に知ったけどそのほかは中学の頃から親しんできた曲で、どの曲を聴いても胸にぐっと来るものがあり、特にオリジナルでは "I need you" のA面曲だった "Set me free" なんか涙なくしては聴けない彼の真骨頂、英国然とした名曲です。そして、デビューアルバム以降急激に減少したカヴァー曲の中の貴重な1曲 Martha & The Vandellas "Dancin' in the street" は、カッコよさでいくとオリジナルに軍配が上がるものの、気の抜けたヴォーカルがいい味出してる彼らのヴァージョンははっきり言って癖になります。"Everybody's gonna be happy" は、マイナーキーで畳み掛ける胸キュン・ビートパンク。

May 2002 monaural66

v/a The R&B Era vol.1 : A Shot of Rhythm & Blues
v/a British Beat Classics vol.1 (CD)
up
p/s
The PRETTY THINGS
UK, Fontana EP (TE.17434) © 1964
4545454545
Don't Bring Me Down (2)
Big Boss Man (1)
b/w Rosalyn (1)
We'll Be Together (2)

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[45]
(1) Fontana (TF 496), 05/1964
(2) Fontana (TF 503), 10/1964

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・'Singles & EP's der 60er Jahre' book (p) E. Weikert, Berlin, Germany

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ボ・ディドリーとジミー・リードに骨の髄まで毒された彼らが1964年にリリースしたデビュー7インチと立て続けにリリースしたセカンドの2枚のシングルをまとめた今やクラシックスとなったパンク R&B がズラリと並ぶファースト EP で、全てアルバム未収録だがお馴染みな曲ばかり。

"Don't bring me down" は、彼らのオリジナルの中でカヴァー曲としてトップクラスの人気ナンバー。そして、もろボ・ディドなジャングル・ビートでダーティにドライヴしまくる記念すべきレイヴ・アップ・デビュー・ナンバー "Rosalyn" は一番好きな曲だけどカヴァーが意外と少ないのが不思議。Jimmy Reed "Big boss man" は、メリハリのあるリズムとギターに、下品極まりなくダーディにシャウトするフィル・メイのヴォーカルにより完全なパンクとして生まれ変わっており、切れ目なくむせび泣くブルーズハープが更に猥雑度を高めている。ラストのオリジナル "We'll be together" は、ブルージーなミッドテンポのリズム&ブルーズパンク。

May 2002 monaural66

v/a ...
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iceland

p/s

(Zonephone issue)

THOR'S HAMMER / Umbarumbamba
Iceland, Parlophone EP (CGEP-62) © 1966
EEC, Zonephone EP (Ld 001) © mid-1990s
4545454545
I Don't Care
The Big Beat Country Dance
b/w Better Days
My Life

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-Berserk Arctic Meltdown Beat Punk to the Max!!-
"極寒の地で鉄をも溶かしそうなほど、狂暴で最高のビート・パンク!"

この EP は、UK 出身の彼らが地元イギリスでレコーディングするも1966年にアイスランドのみでリリースされたもののようです。とにかく全体通して、雷神の振りかざすハンマーの如くガッツのあるファズ・ギターと甘くなりすぎず心地良いメロディラインが印象的。

冒頭文は v/a Diggin' for Gold vol.1 のライナーからの引用ですが、D.F.G. のこの編者とにかくべた褒めで、D.F.G. 編集直前といえば1990年代初期、その頃この EP が発掘され世界中のコアなコレクター間で相当な騒ぎだったらしく(あくまでコア=少数=へたすりゃ10人程度?)ライナーでは 'Frenzy' という言葉でその衝撃度を伝えているが、'鉄は熱いうちに打て' って事で、きっと興奮冷めやらぬうちにこのコンピを編集したんだろう、ライナーからはっきりそれが読み取れるし、更に v/a D.F.G. vol.1 に2曲、同 vol.2 にも2曲収録されててこのシリーズ下手したらトールズ・ハマーの EP 発掘から始まったんじゃないかと思わせる程の熱狂ぶりです。

そんな '衝撃的' という言葉が決して大袈裟でない事はここに収録されてる4曲のキラー・フリーキー・ファズパンクがいやと言うほど実証してくれてます。直線的なビートに交錯する図太いファズギターとナチュラル・ドライヴィン・ギター、そこに程よいメロディと共にティーンの青さを漂わせつつも鼻にかかったスナッティなヴォーカルが乗っかる、他に引き合いに出すサウンドが見当たらない程オリジナリティ溢れるサウンドだ!ファズによって増幅された重度な依存性のあるドラッギーなサウンドと、禁断症状を更に高める所々散りばめられたノスタルジーを感じさせるメロを持ったこの4曲は紹介する事自体違法なのかもしれない。

May 2002 monaural66

v/a Diggin' for Gold vol.1
v/a Diggin' for Gold vol.2
up

oz

p/s

(Raven issue)
limited edition, 1000

The LINKS / Unchained
Australia, Philips EP (PE-31) © 1966
Australia, Raven EP (RV-14) © 1984
45454545
I'll Go Crazy
Don't Give Me No Friction
b/w One More Time
Wooly Bully

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Note

・Yes, of course, The Links is the band aka The Missing Links, and this EP is their closing material in The Missing Links' discography. However, actually this was stuff released under the Philips records-lead without permission to them already disbanded by the time. It's featuring only 4 members on the front sleeve, but actually these 4 tracks cut on this EP were stuff recorded by the 6 Missing Links crew of the last lineup. (more info)

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Links というのは OZ パンク・ボス Missing Links の事で、これは短い全盛期を送った彼らの最後を飾った作品だけど、BurdenIan を引き連れ古巣 Showmen へ返り咲き4人組となり、更に AndyDoug を連れ Running Jumping Standing Still を結成しザ・ミッシング・リンクス消滅直後リリースされたもので、レコーディング自体はセカンド・ラインナップの6人で録られたもの。ジャケは4人しか写ってないが、これは最後に残った4人という訳ではなく、消滅直後フィリップスが勝手にミッシング・リンクス最新 EP としてリリースし、形式上ショウメンへ帰った2人を省くならわかるが、欠けている2人は、Burden と Cris というなんともお粗末な幕引き盤。なんか複雑でわかり難いよね、以前彼らのファミリー・ツリーに挑戦してみたけど結局未完成。NZ/OZ シーンはホント複雑に絡み合ってて何がなんだか。

内容的には、消滅前夜の不協和音があるとか、取り立てて素晴らしいとか言うものじゃなく、普通に彼らの魅力が伝わる4曲です。オープニングは、当時ガレージバンドに人気のあった定番といってもいい皇帝 James Brown によるファンキー R&B "I'll go crazy" のカヴァーで、相変わらずアンディが吼えてます。次の "Don't give me no friction" は、Green Beans なるグループの曲らしいが原曲はどんなんでしょう?彼らはライトな R&B に仕上げているが後に Master's Apprentices で活躍するギターの Doug が取って付けたようなエンディングでフィードバックを織り交ぜプログレッシヴに大暴れしてます。"One more time" は、アンディが語りとシャウトを織り交ぜブルージーに歌い上げる佳作 R&B バラッドパンク。ラストはガレージ定番の Sam The Sham & The Pharaohs "Wooly bully" を投げやりにパンキッシュに好カヴァー!

一応内容はレアだけど今年かな?ザ・ミッシング・リンクス関連の音源集 (多分 CD もあり) がリリースされたから簡単に入手できる音源です。

May 2002 monaural66

v/a ...
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p/s
The MASTERS APPRENTICES
Australia, Astor EP (AEP-4012) © 1967
4545454545
Undecided
Hot Gully Wind
b/w Buried and Dead
She's My Girl

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1970年代に差し掛かる頃にはプログレッシヴ・ヘヴィなサウンドへと変貌を遂げてしまう彼らだが、短いビート時代に残したサウンドはそれはもうアイデア満載でいいもん作ってたんです。1966年のデビューから1967年まで、ビート時代のリリースはアルバム1枚に7インチ6枚そして EP 2枚。

内容は、とにかくスナッティな R&B パンクの名曲が贅沢に収録されおり、ホントにいいんですか?ってぐらい濃厚。この EP でもデビューアルバムでもオープニングを飾る "Undecided" は、アルバムで聴いた時に一番印象的で、ギターキッズなら誰しも指がうずくいかしたギターリフで組み立てられたナンバー、ちょっとリフが重過ぎる感もあるけど疾走感がたまらない。 "Hot gully wind" は、大きなグルーヴを産み出す音数を絞ったギターカッティングにリラックスしたスナティなヴォーカル、そして心を揺らすブルーズハープが心地い疾走感で包んでくれる DJ でも定番の曲。マイナーキー・パンクの "Buried & dead" は、哀愁漂うギターソロとブルーズハープが心を打つ。"She's my girl" は、ギター2本の絡みが実に心地よいグルーヴで緩やかな疾走感を産み出す中、相変わらずスナッティなヴォーカルが気持ちよさそうにシャウトする R&B パンク。

アイデアをふんだんに盛り込んだギターの絡みやリフから成り立つ曲を聴いてると、数年後に流行りだすメロディ先行ではなく、ギターリフ先行型の曲作りに関して、彼らがある意味先駆的存在だったのでは?なんてこと思わせたりします。

Feb. 2003 monaural66

v/a ...
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nz

p/s

limited edition, 500

The BLUESTARS / Social End Product
New Zealand, Allied EP (ZERO 0003) © 1995
4545454545
Social End Product (2)
b/w I Can Take It (1)
Don't Wanna Be Lonely Anymore (3)

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[45]
(1) UK, Decca (F-12.303), 12/1965, + "Please be a little kind"
// NZ, Decca (DEC-361), 02/1966, + "Please be a little kind"
(2) NZ, Allied Int'l (JAR-540), 09/1966, +"I'm over here"

(3) previously unreleased track

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ニュージーランド、オークランドの悪ガキどもが残した数少ない音源から特にパンク色濃厚な3曲を収録した EP 盤。

タイトルにもなってるファズパンク・パウンダー "Social end product" は、v/a Trans-World Punk Rave-Up vol.2 や v/a Ugly Things など、1960sパンクコンピにも収録され、更にチェスターズやザ・メイカーズなど1980s-1990sガレージパンクグループにもカヴァーされてるガレージパンク・アンセム、説明不要の名曲です。この曲と共にファーストシングルのB面でリリースされた N.Z. の反逆児を地で行くパンク R&B "I can take it" は、公式音源だけど、ラストに収録された "Don't wanna be lonely anymore" は、むちゃカッコいいタフなフリークビート・パンクながら当時未発表だったという驚きの一品。

May 2002 monaural66

v/a Trans-World Punk Rave-Up vol.2
v/a Wild Things vol.1
v/a Ugly Things vol.3
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