"Trans-World part 3"
= a - z =

outsiders

netherlands

p/s

limited edition, 100

The BLACK ALBINO'S
Czech Republic, eLWeKa EP (no cat.#) © 1998
454545
Shakin' All Over (1)
Hi-Heel Sneakers (1)
b/w Spanish Gipsy Dance (2)
Hernando's Hidaway (2)

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[45]
(1) Havoc (SH 102), 1964
(2) Havoc (SH 106), 1964

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ダッチビートバンド ザ・ブラック・アルビノスによる1964年の2枚のシングルが纏められたもの。

A面に編集された1枚目はリズム&ブルーズのカバー2連発。Johnny Kid & The Pirates "Shakin' all over" は、忠実なんだけどブレイクでギターがギャ〜ンってなる所がひなびたサックスになってて、演ってる本人達は至って真面目ながら構えてると絶対にスカされ間違いなく腰が抜けるキッチュなところがお茶目でいい感じ。アップテンポな Tommy Tucker "Hi heel sneakers" でも、ひなびたサックスが陰ながらいい味出してるけど1曲目ほどの面白い活躍がなく普通のパンクっぽい仕上がりにちょっと不満、、何を期待してるのやら。

B面では世界が一変、エキゾチックなインストロ2連発で、実際この2曲を聴く事の方が多いかも。これ2曲とも多分カヴァーではないかと。"Spanish gipsy dance" は、フラメンコを連想する時ほぼ誰の頭にも鳴り響くであろうあの曲で、メインリフのザックリ感がいいです。"Hernando's highaway" も聴いた事ある曲なんだけど、この辺りにはめっきり弱い為、誰のカヴァーかも判らずその感じを伝える言葉も見つからないけど好きな曲です。

(追記, 11.2005) : 以前このバンドに関して何の知識もく、チェコリリースだった為チェコバンドとして紹介してたけど、オランダのバンドでした。

May 2002 monaural66

v/a ...
up
p/s
The KWYET
Holland, Hees & Co. 7" (1001) © 1966
Holland, Crazy Diamond 7" (45 TF8) © 1998
4545454545
No Time for Tears
b/w The Sweetest Girl

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原石のゴツゴツしたくすんだ輝きを放つこの2曲はとにかく抱きしめたくなるほどプリミティヴなキラー・パンク!オランダ南西に位置するデルフト出身のバンドで、キンクス・ファンなら敏感に反応するであろうこのバンド名はその通りです、キンクスの1965年にリリースされたEPのタイトルからそのまま付けられたようです。そしてこのジャケ写は、ストーンズのファースト・アルバムやシングルで乱用されたあのショットを彷彿とさせる。

UK パンクの精神を受け継ぎ "ぐずぐず泣いてる暇なんてない" とにかくパンクだ、と、オランダ的哀愁がたっぷり擦り込んまれたプリミティヴなティーンの初期衝動剥き出しのパンク・サウンドが綴られる "No time for tears" は、なんといっても名曲!そして、スローなバラッドパンク "The sweetest girl" は、ちっとも甘くなく狂暴ささえ漂わす。

この2曲は至福の時を与えてくれます。

May 2002 monaural66

v/a Flight to Lowlands' Paradise pt.1
v/a Beat Express vol.5
up

france

p/s
HOMARD VIOLET (The Purple Lobster)
France, JBP 7" (001) © 1990s
45454545
Liberte
b/w Vision Spaciale Speciale

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フランスの R&B ブルージー・パンカー '紫色のザリガニ' による1965年にレコーディングされた未発表2曲。

A面の "Liberte" は、もろブルーズチューン、フランス語によるこんなディープ・ブルーズを聴くのは初めてで当初珍しさもありよく聴いていたけど、聴き慣れた今も飽きることなく聴き通せるスリリングなナンバー。B面は、"パーチメント・ファーム" 似のメロを持ったリズム&ビートパンクで、畳み掛けるようなエンディングが v/a Rumble に収録されたアレックス・フォンテーヌの曲に酷似・・ ちなみにアレックスのは1967年リリース・・ パクリ云々はこの際どうでもいいが、両面ともとにかく気の抜けた炭酸水のような妙に味のあるナンバーです。

May 2002 monaural66

v/a Ils Sont Fous Ces Gaulois! vol.2
up
p/s
The RHYTHM CHECKERS
France, Disques agd EP (AK 6-26) © 1966
4545454545
Cause I Need You
Theme of Rhythm Checkers
b/w Said Oh Yeah
On Your Way Down the Drain

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彼らは一応フランス/ドイツ/オランダ・ベースで活動していたとされるが未だに謎は多い、って言うか謎だらけ・・ 僕的に。v/a Diggin' for Gold vol.3 のフロントジャケには彼らがもう1枚リリースした EP ジャケ写が使われているが、ボーカルの風体がまるで・・ ご確認下さい。

彼らの魅力は何と言っても、ロウでヘヴィに攻め立てるサウンドとミュージシャンらしからぬ風貌とその巨漢から搾り出される狂暴な雄叫びとも唸りとも取れるヴォーカルだろう。

A面2曲はオリジナルで、"Cause I need you" は、特にヴォーカルが狂暴に吼えまくる! "Theme of rhythm checkers" は、ロウでヘヴィな Kinky R&B Punk!B面2曲はカヴァーで、"Said oh yeah" は、シャドウズ・オブ・ナイトもカヴァーしたボ・ディドリーのカヴァー、これもやはりロウでヘヴィに攻め立ててます。ラストは、King Bees "On your way down the drain" のカヴァー、ただでさえじっくりヘヴィに攻め立てる原曲を、彼ら流のロウな処理に加え回転数を極限まで落とし、よりヘヴィさを際立たせた脅威のアレンジ。

近寄りがたいサウンドですが、フランスの歴史を綴った本の中で、チャック・ベリーの1967年フランスツアー・サポート時に撮られたショットでは、可愛く笑ってるんですこのヴォーカリスト・・ そりゃ笑いもするわ、でもはちきれそうなスーツと共にやはり濃〜い風貌で、背は低いがやはり存在感たっぷり。

Feb. 2003 monaural66

v/a History of Dutch Music vol.1
v/a Diggin' for Gold vol.3
v/a Exploiting Plastic Inevitable lesson:1
v/a Electrick Loosers (vol.1/CD)
up

italy

p/s
I CORVI (The Crows)
Italy, Ariston 7" (0136) © 1966
Italy, Ariston/R.C.S. Libri 7" (0136) © 1998
45454545
Un Ragazzo di Strada [I Ain't No Miracle Worker]
b/w Datemi Una Lacrima per Piangere

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From :
Area :
Period : 1965 ~ 1969, brief reunion in cir.1982
Debut : 1966, Ariston (0136), this 45.

Main Crew
Line-up
・1965 ~ : i Corvi
Angelo Ravasini (gr, vo), Fabrizio Levati (Billo) (gr), Italo 'Gimmy' Ferrari (bs, vo), Claudio Benassi (ds)

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不気味な出で立ちでバンドロゴにカラスを使用しバンド名がその名も 「ザ・カラス達」 で、彼らの残された映像を見るとギター・ヘッドの先端にカラスを乗せて演奏するという、徹底したカラス・フリーク振りをアピールしていたおバカさん達である。 黒マント・・ ブリンコスはたまたカウント・ファイブに毒されたか?

A面 "Un ragazzo di strada" は、粗雑で分厚いファズギターで始まるノヴェルティ・タッチの R&B で、終始ラフなサウンドでガレージしてます、それに曲中終始打ち鳴らされてるけど、タンバリンの音って好きなんだな。フリップサイドは彼らの代表曲でもあり、まだ未入手だけどナゲッツ・ボックスの2番にも収録された Brougues "I ain't no miracle worker" のカヴァーは、もちろん原曲がいいんだけど、彼らのミステリアスなヴァージョンはホント鳥肌もんのアレンジで聴く度に一々鳥肌立ててます、やっぱタンバリンいい。

May 2002 monaural66

v/a ...
up
p/s
I RAGAZZI del SOLE (The Boys of the Sun)
Italy, Ariston 7" (0158) © 09/1966
Spain, Vergara 7" (45.154) © 1966
Italy, Ariston/R.C.S. Libri 7" (0158) © 1998
45454545
Atto di Forza N.10
b/w So Che Tu Non Credi

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Note

"Atto di forza No.10" is a number which was banned by Italian radio stations in those days 'cause of a stuff sung about a street fight by the Hell's Angels. However, made the biggest success not only in Italy, but also in European neighbours like Spain etc. And covered by Spanish beat band los Sirex entitled "Acto de Fuerza" in 1967. It's a really Splendid version! It can be heard on v/a Project Blue vol.1.

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From : Torino, Piemonte, Italy
Period : 1965 ~ 1968
Area : Northern Italy
Debut : 1966, Jolly 45 "Se mi chiamerai / Non ridere di me"

Line-up
・1965 ~ : i Ragazzi del Sole
Paolo Melfi (vo), Danilo Pennone (gr), Piercarlo Bettini (org), Carlo Marcoz (bs), Arcangelo Aluffi (ds)

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・'liner notes' insert, v/a 60's Beat Italiano (p) Dirct Hit, Italy

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'太陽の少年達' という爽やかなバンド名を持ち、1966年にパンク名盤アルバムを1枚リリースしている彼らが翌年発表した "Atto di forza no.10" は、イタリアン・パンク・コンピ v/a '60s Beat Italiano に収録され、更に当時スペインの Sirex にもカヴァーされたクールでファンキーパンキーな名曲。エグいドラムをバックに感情を押し殺したヴォーカルと、フリーフォームでくねくねしたギターとの掛け合いが実にクール!だけど、Sirex のヴァージョンがあるだけにサビでもうちょっと爆発してもいいかなって欲も少々感じながらも、とにかく攻撃的なフリーク・モッドパンク!一方フリップサイドの "So che tu non credi" は、Chris Kenner "Something You Got" のカヴァーで、暖かな休日のドライヴにもってこいのほんわかした仕上がり。

蛇足:"Atto di forza n.10" は、歌の内容が暴力集団ヘルス・エンジェルスについてのものだった為、当時放送禁止を食らったものの周辺国をも巻き込むほどスマッシュヒットした曲。

May 2002 monaural66

v/a 60's Beat Italiano
v/a 60's Italian Beat Resurrection vol.9
up
p/s
The TELSTARS
Italy, (Corrado Tedeschi Editore) Net 7" (N.604) © 1966
45454545
She Wants the Happiness
b/w With My Girl

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1990年代後半頃イタリアのシングルディスコグラフィー本をカタログで見つけるも買い逃し、それ以来なかなか入手できない訳で、当時の彼の国のリリース状況が把握できない中このザ・テルスターズの事もよく判らないんだけど、このシングルはどうやら当時の音楽雑誌 N.E.T. magazine の付録としてリリースされたもらしい。両面とも v/a 60's Italian Beat Resurrection vol.2 に収録。

"She wants the happiness" は、サイケデリックな感覚も持ち合わせたストレンジなアレンジでなかなか面白い曲だけど、何と言っても裏面の "With my girl"、こいつは個人的に数あるトランスワールドパンク・クラシックスの中でも指折りの名曲。Rolling Stones "2120 south michigan avenue" 譲りのリフで構築され、循環2コードでアシッドに疾走する気持ち良すぎるこの曲は、このリフが使われた数ある類似曲の中で、アレンジ、雰囲気ともども出色の出来栄えです。

Oct. 2004 monaural66

v/a 60's Italian Beat Resurrection vol.2
v/a Around & Around the World
up

spain

p/s
Los BRINCOS
Spain, Novola/Zafiro 7" (NO-10) © 1965
45454545
Baila la Plaga
b/w Es Para Ti

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スペインのビートルズと言われた人気アイドルバンド ロス・ブリンコスは、1964年に "Dance 'the' pulga" でデビューし、本国スペインのみならずその名は全世界に轟いていた様だ。

この7インチは英語で歌われていたデビュー曲をB面差し替えで "Baila la pulga" としてスペイン語で録り直したもので、デビュー時は英語でスタートしたものの本国3枚目にあたるこの7インチからメイン言語はスペイン語になったようだが、その後数曲でイタリア語やフランス語なども含め多言語ヴァージョンが幾つか存在する、シェア拡大に余念がなかったのか?とにかく "Baila la plaga" は、激しいビートで踊れるハンマー・ビートパンクで、僕的には彼らの中でベスト3に入るカッコいい曲。B面は、フォーキーでトロピカルなバラッドビート。

蛇足:"Dance 'the' pulga" は、5年ほど前スペインのあばれはっちゃくドクター・エクスプロージョンがカヴァーしてて、実はこれと同じく D.エクスプロージョンがカヴァーした "Try to find" が間接的にブリンコス初体験でした。

May 2002 monaural66

v/a Vinedos vol.2
v/a Hide 'n' Seek Again (vol.2)
v/a Red with Purple Flashes vol.2
up
p/s
los SIREX
Spain, Vergara EP (409-XC) © 1966
45454545
Olvidame
Solo En la Playa
b/w Yo Grito
Reprise

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( see here.)

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当時少なくともアルバム2枚と相当数のシングルをリリースしているスペインのビッグネーム Sirex の代表的なファズ・パンク "Yo grito" が収録された4曲入り EP です。

ワイルド系バラッド系各2曲ずつ収録されており、1曲目の "Olvidame" は、Rolling Stones "As tears go by" を軽快にしたようなフォークビート。そして、"Solo en la playa" は、Chuck Berry "Want to be your car driver" を下敷きにしたワイルド・ロックンロール。

裏面1曲目 "Yo grito" は、初めて聴いたのがピッチの狂った v/a Exploiting Plastic Inevitable lesson:2 に収録されていたヴァージョンだった為、ここで聴けるスピードあるヴァージョンは、当初正直違和感があり、実際ピッチの狂ったスローなヴァージョンの方がよりヘヴィで狂暴に感じて今でもあっちの方が好きだったりして、とは言え、ゾクゾクするエクセントリックで刺激的な展開と、圧倒的なドライヴ感が味わえる指折りのフリーク・ファズパンク、トリッキーなドラムが気持ち良いです。ラストの "Reprise" は、郷愁を誘うタフなマイナーキー・ビートパンク。

May 2002 monaural66

v/a Exploiting Plastic Inevitable lesson:2
v/a Project Blue vol.1
v/a Vinedos vol.2
v/a Too Much Monkey Business vol.4, 5
up

peru

p/s
los SAICOS
Peru, Dis Peru 7" (2023) © 1965
4545454545
Demolicion
b/w Lonely Star

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ゥラ・タ・タ・タ・ヤィ・ヤァ・ヤァ・ヤァ!ご存知ペールーのザ・ワイルデスト・ガレージ・パンカーの超代表曲 "Demolicion" 収録の7インチで、恐らく一番奮発したレコだろう(汗)・・ 針を落として最初の音触りはなんだかあっさりしてて少々拍子抜けしてしまったというのが本音、これがガレージの怖いところというか粗悪な盤起こしでいい加減なリマスタリングが施されたコンピやリイシュー盤というのは時として原曲より超ガレージーなサウンドに様変わりしてる事が・・ といってもこの曲は超パンクである事に変わりはないんだけどね (と自分に言い聞かせるように)。

彼らはダミ声とちょっとサーフっぽいアプローチを聴かせるところからザ・トラッシュメンが引き合いに出される事があるけど、"Demolicion" で聴かれる無意味なダミ声シャウト 'タ・タ・タ・ヤ・ヤ・ヤ' とか、曲中終始オルタネート・ピッキングでトゥワンギーに刻まれるリフや、曲に不釣合いな妙に爽やかなギターソロなどなど、全てが狂暴で兎にも角にも想像力溢れるアレンジが魅力的。フリップサイドの南米訛りの英語で歌われる "Lonely star" は、名曲バラッドパンク、まるで素人の綱渡りでも見せられているかの様な危なっかしい音程が更なる哀愁を感じさせ胸にグッと来る。

それにしても、よくもこんなバンドが出来たもんです、引き合いに出すバンドが全く見当たらないほど唯一無二のサウンドであり、逆に真似ようにもそうそう真似られるもんじゃない。

May 2002 monaural66

v/a Big Itch vol.6
v/a Sons of Yma
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