"United States of America pt.3"
= r - t =

remains in studio photo session

us

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The REVOLVERS
USA, TY Tex 7" (TT-128) ©1966
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Good Lovin' Woman
b/w Land of 1000 Dances

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テキサスのバンドで少なくとも7インチ3枚のリリースが確認できるが、他はノーインフォ。

この2曲はどちらもホーンセクション入りのガレージ・ソウルといった感じで、個人的にあまり白人のソウルフルなガレージって好きじゃないんだけど、結構アレンジ次第でカッコよくなったりダレたりする Wilson Pickett "Land of 1000 dances(ダンス天国)" のカヴァーは、ダレてしまいそうな部分に工夫があったり、全体的にも疾走感ある仕上がりでかなり好きなヴァージョンです。"Good Lovin' Baby" は、"ダンス天国" に比べ、よりホーンの主張が強めのサウンドで結構好きではないパターンだけど、それがあってもトータルでカッコいいです。ヴォーカルカッコいいし、ギターもそこそこカッコいいんで、スカスカでもいいからホーン抜きで演ってくれてたらもっと良かったんだけど。

Fuzz, Acid 本に、ジャングリーなフォークロック・バンドって記述があったけど、少なくともこの2曲からはフォークロックのかけらも感じられませんよ。

August 2004 monaural66

v/a ...
up
p/s
MITCH RYDER & The DETROIT WHEELS
ミッチライダーとザ・デトロイト・ホイールズ
Japan, Stateside/Toshiba 7" (SR-1690) © 1967
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地獄の叫び [Sock It to Me]
b/w ネバー・ハド・イット・ベター [Never Had It Better]

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"地獄の叫び" とはいい邦題です。1964年にデビューしたデトロイトの雄叫び野郎の通産8枚目のシングルで、日本を含め世界的にヒットし世界各地でちょくちょくカヴァーもされている彼らの代表曲。とにかくデビューから一貫してブラック色濃厚なロックンロール、R&B を得意としており、更にノベルティ色もうっすらと滲ませるアレンジが素敵。

"Sock it to me(地獄の叫び)" は、いきなり叫びまくるサビから入り、トレブリーでトリッキーなキメのギターフレーズでしばしブレイク後パーティーが幕を開ける。転がるピアノとハンズクラップ付きのファンキーでグルーヴィーなリズムにミッチライダーのうっすらとユーモアをはらんだドス黒いヴォーカルが乗っかるパンク R&B に、ノンアルコールだろうが誰もが踊り出す!フリップサイド "I never had it better" は、ノベルティ色の滲むブルージーなリズム&ブルーズでこちらもいけます。

May 2002 monaural66

v/a ...
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The SAINTS
USA, Raydin 7" (R 101) © 1966
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Don't Make Me Wait Around
b/w Girl Forgive Me

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NY ブロンクス出身のモンスター・ローティーン・パンク2サイダー!彼らはこれ一枚きりで消えたオブスキュアなバンドだけど、純真無垢なアメリカン 'No Fuzz!' ティーンパンクを集めた名コンピ v/a Class of '66! に収録された事で一躍脚光を浴びる。1年程前にリリースされたネタ切れの兆候が窺える v/a Project Blue vol.5 にも収録され多少品位が落とされた嫌いはあるもののこの曲の輝き自体は勿論衰えるはずもなく。

A面は、渦巻くファルフィサとストンプするビートにスナティ・ヴォーカルがマイナーキーのメロディを乗せていく "Don't make me wait around"、消え入りそうなファルセットコーラスにアウト・オブ・チューンなギターソロ、そして郷愁を煽るファルフィサオルガンの音色全てに殺られます。コンピで有名なフリップサイド "Girl forgive me" も、大筋で前曲と似た構成ながら、より耳を惹くのが未熟なドラミングにキーが不安定なコーラスだ、これで前曲を上回る哀愁獲得に成功、素晴らしいです。

May 2002 monaural66

v/a Class of '66!
v/a Project Blue vol.5
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p/s
The SHADOWS of KNIGHT
USA, Dunwich 7" (DX 122A) © 1966
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Oh Yeah
b/w Light Bulb Blues

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シカゴの名門 Dunwich レーベルの看板バンドで、1966年に Them "Gloria" をあたかも自分達のものだと言わんばかりのふてぶてしさでデビューしヒットさせた U.S. ガレージパンクの基本中の基本バンド。

そして、セカンドシングルとしてリリースされたのがこの Bo Diddley "Oh Yeah" で、ファーストアルバムのオープニングも飾る曲だけどシングルとは別テイク、このシングルヴァージョンの方がよりラフなテイクです。フリップサイドも同じくファーストアルバムに収録された "Light bulb blues" でこちらは正真正銘彼らのオリジナル。ジムの鼻に掛かったスナッティなヴォーカルが最高!

May 2002 monaural66

v/a Nuggets (2LP/Elektra)
v/a Pebbles vol.1
v/a Highs of the Sixties CD (Warner)
v/a Pebbles Box (Hit/Ubik)
v/a Songs We Taught the Fuzztones
v/a The Dunwich Records Story
v/a The Best of Dunwich Records (CD)
v/a The Seventh Son
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SUNDAY SERVANTS
USA, World Pacific 7" (77825) © 1966
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I'm Puttin' You on
b/w Who Do You Love

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Note

Both sides Produced & Arranged by John Cale, who is not a V.U. crew, but is later known as J.J. Cale.

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・'JJ Cale Fan Network' website : (www.jjcale.net/)

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このレーベルは、Liberty 傘下のオーディション専門レーベルだっただったのかな。で、今まで気付かなかったけど、何気なくレーベル見てたらプロデュースド・バイ・ジョン・ケイルの文字を発見。ヴェルヴェットのジョン・ケイルなら何か情報あるだろうとネット検索するもヒットはわずかに1件、そのサイトの記述によるとヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルではなく、スワンプ・ロック方面の J.J.ケイル との事で、このセッションにはレオン・ラッセルも参加してるんだとか。

"I'm puttin' you on" は、ジョン(J.J.)ケイルのペンによる作品、変則気味のリズムパターンが印象的な、ビートの効いたオルガン主導のサウンドで効果的に切り込んでくるファズギターもいい感じ、テンポはそれ程遅い曲じゃないけど、平坦なメロディとヴォーカルの気だるさがまたいい感じです。かなりアレンジされた Bo Diddley "Who do you love" は、オルガン主導のサウンドに乗っかる気だるいヴォーカル、更にソロで逆回転テープをコラージュしてるようなファズギターとの相乗効果でとても気持ちいいアシッドパンクと化してます。両面に漂うアシッドな気だるさが魅力的な2サイダー。

J.J. ケイル一連の作品、特に1970年代の作品群に流れる気だるさ、1971年のデビューアルバム 'Naturally' 収録の "After midnight" は、元々1960年代半ばに作られた曲で、公式ヴァージョンにもアシッド感が漂ってるだけに1960年代半ばのオリジナルヴァージョンではその色がより濃厚だったと想像できる訳で、こう考えると、これら2曲に共通して流れる気だるいアシッド感覚は J.J.ケイルが関わった部分が少なくない事が十分想像できます。

Oct. 2004 monaural66

v/a ...
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The SWAMP RATS
USA, St. Clair 7" (MF-69/MF-70) © 1966
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Louie Louie
b/w Hey Joe

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Fantastic Dee Jays を母体として1966年にこの "Louie louie" でデビューを果たした Swamp Rats は、ファズパンクの王様と言っても差し支えないだろう。

特にこの Sonics 譲りの Richard Berry "Louie louie" の破壊力はどう表現していいやら。針を落とすや否や粗悪なファズ・エフェクトを通過したコンクリートをもぶち抜く様な分厚いファズサウンドと、それを煽るリミッターの切れたヴォーカルのスクリームがリチャード・ベリーによるのほほんとした原曲のイメージを木っ端微塵に吹き飛ばす!ソニックスを超えるとは言えないがソニックスが激しさの中にもアダルトな雰囲気で黒く塗りつぶしていくのに対し、スワンプラッツはこのレーベルデザインの様にただがむしゃらに音を殴り付けてくる様な狂暴さが魅力だ。

しかし、1960sガレージパンクにはこんな感じの曲がわんさとあるけど (激しいって意味で) 当時はビートルズさえうるさくて不良だって言われてたはずなのによくこんな曲リリースしてくれたなって出会う度にホント嬉しくなる。

フリップサイドの Byrds 譲りの Leaves "Hey Joe" も、チープなファズギターをがむしゃらに掻き鳴らし激情をストレートにぶつけてます!

May 2002 monaural66

v/a Back from the Grave vol.1
v/a Burghers
v/a Swamp Rats / Unrelated Seguments (Eva)
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The THIRTEENTH FLOOR ELEVATORS [13th Floor Elevators]
USA, Contact 7" (5269) ©1966
USA, AI [International Artists] 7" (107) ©1966 (1)
USA, IA [International Artists] 7" (107) ©1966 (2,3,5,6)
USA, IA [International Artists] 7" (IA-107) ©1966 (4)
USA, HBR [Hanna Barbara] 7" (HBR-492) ©1966
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You're Gonna Miss Me
b/w Tried to Hide

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Note

The 'IA' label color is several variations available as follows

1) Dodgerblue w/ gothic letter AI on the top, mis-spelled issue?
2) Dodgerblue w/ gothic letter IA on the top
3) Steelblue w/ gothic letter IA on the top
4) Cornflowerblue + skyblue w/ roman shadow letter IA__ on the left side
5) Olivedrab + gold w/ roman shadow letter IA__ on the left side
6) Yellowgreen + yellow w/ roman shadow letter IA__ on the left side

Are there else more?

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テキサスパンク/サイケ界の重鎮サーティースのデビューシングルです。

両面とも、テキサスサイケの古典と異名を持つ彼らのファーストアルバムに収録されてるんだけど、"Tried to hide" は、アルバム収録のまったりしたヴァージョンではなく、もっとアップテンポで攻撃的な痺れるヴァージョンで、めちゃカッコいいです。このリフからキンクスの影響もうかがえます。この曲はサイケ色濃厚なコンピ v/a Mind Blowers で知ったんだけど、リマスタリング云々は置いといて、こういうコンピは改めてありがたいなと、このコンピ、全体的にはあれですが、他ドアーズの初期未発表(激レア・アセテート)とかアイ・ディの激クールなファズガレージとか入ってて、興味深い曲が多く発見できたいいコンピです。

そして、名曲 "You're gonna miss me" は、ロッキー・エリクスンがサーティース加入以前にやってた Spades での曲で、シングルリリースするも全く反応がなかったとかインタビュー記事でぼやいてたけど、サーティースでの焼き直しヴァージョンであっという間にドル箱スターですから、人生何が起こるかわかりません。スペーズのヴァージョンは、まだドゥクドゥク脈打つ鼓動はなく、演奏もあっさりしてて、ロッキー一人気を吐くって感じの音だけど、これはこれで味があって個人的には好きです。

そのサーティース特有のドゥクドゥク脈打つ鼓動について、当時のテレビ番組出演時の映像観て判ったんだけど、メンバーにこれ専門の人がいて、円筒形の筒を抱えながらその中にマイクと口突っ込んで反響を利用しながらあのサイケ感覚を演出してたんです。全く突飛なアイデアって感じだけど、ハービーハンコックのウォーター・メロンマンで、アフリカ経由と思われる最も原始的な楽器に見立てたコカコーラのビンの反響を利用したサウンドが有名で、純然たるブルーズスタイルではないにしろ、ブルーズのルーツ的なレコードにもあのようなスタイルのサウンドは多々聴かれるので、彼らがプレブルーズ的サウンドからヒントを得て取り入れたのか、人間の原始的な感覚に素直に従った結果のスタイルなのかは判らないけど、何れにせよ、面白く興味の尽きないバンドです。

蛇足:IA レーベルからリリースされてるこのシングルは、同デザインで淡いブルーが基調のデザインや、2トーンではなく1トーンで真っ青なデザインのものとか色々ヴァージョンがあるようですが、これが一般的なデザインのブツのようです。

August 2004 monaural66

v/a Nuggets (2LP/Elektra)
v/a Epitaph for a Legend
v/a Mind Blowers
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p/s

(Japan 2nd issue)

The TRASHMEN [ザ・トラッシュメン]
USA, Garrett/Soma 7" (GA-4002) © 1963
Canada, Apex 7" (76894) © 1963
Japan, Stateside/Toshiba 7" (SR-1070) © 1964
Japan, Stateside/Toshiba 7" (SR-1211) © 1965
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サーフィン・バード [Surfin' Bird]
b/w サーフの王様 [King of the Surf]

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Note

In Japan, inicially pressed in 1964 as "King of the surf" on A side, but receive the smash hit of "Surfin' Bird" on the US Billboard, so this issue was banned soon and re-pressed 2nd issue replaced "Surfin' bird" on A side.

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ミッドウェスト地区のミネソタと言えばフラットロックの聖地、そこで Jim Thaxter & The Travelors を母体に1962年頃から Trashmen として始動、当初は前コンボを引きずったロカ、ロックンロールコンボだったものの、ヴァケーション先のカリフォルニアで出会った Dick Dale に衝撃を受け、海のない土地の丘サーファー達は内陸サーフバンドへとスタイルを変えたのだった。ただ海岸がなかったのが幸いしたのか?単なるサーフに留まらずそこへロカビリーやブラック・ロックンロール風味が加わる事により彼ら独自のサウンド確立に成功したのだ。その後バンド合戦を荒らし回り1964年早々 Garrett より彼らの代名詞的名曲 "Surfin' bird" でデビュー。

この "Surfin' bird" は、Rivingtons のヒットナンバー "PaPa-oom-maw-maw" の大胆極まりないパクリだけど、よりワイルドでダーティなアレンジにえぐえぐアグリーなヴォーカルで攻められたら誰も文句は言えず、この曲が生まれて40年弱の2002年の今でもパンクだ何だってほざく野郎に 「これがパンクだ!」 って頬の2・3発も引っ叩くほどの衝撃は衰えてない。若干言葉が暴走しましたがこの曲のせいです。とにかく大好き。フリップサイド "King of the surf(サーフの王様)" も巧妙でないパクリで、Beach Boys "Surfin U.S.A." と肩を並べる?サーフ版 Chuck Berry "Johnny B. Goode" です。

名は体を表すと言いますが、彼らの場合見事に符合、トラッシーです、クズです、それも極上の。

蛇足: 日本国内盤発売に際し当初は "サーフィン・バード" が余りにも奇抜過ぎたのかB面の "キング・オブ・サーフ" がA面としてプレスされジャケも出来上がっていたものの、アメリカでの "サーフィン・バード" のチャート上昇に焦った東芝音工が急遽AB面差し替えでジャケも新たに刷り直したらしい。舞台裏では曲調同様とんだドタバタ劇が繰り広げられていた模様。

May 2002 monaural66

v/a Ear-Piercing Punk
v/a Wavy Gravy (vol.2) [For Hairy Policemen]
v/a Born Bad vol.3
v/a Meyhem & Psychosis vol.3
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