'90s U.S. Raw'n'Trash Garage pt.1
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The 1-4-5's / Rock Invasion
USA, Estrus LP (ES-1229) © 1996
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Side One
1. Wanna Rock? (Thee Devil Brains, 1964)
2. Rock Vigilantes (The SludgeMonsters, 1966)
3. Rock'n'Roll Music (Lamboba & The Lamb Chops, 1962)
4. Rock the Night (The Brain Monsters, 1960)
5. Baby, You Rock (Jim & The Jumping Rock Fireballs, 1962)
6. I Like to Rock (The G-Men, 1958)
7. Rock Party (The Bacon Sandwiches, 1957)
8. That Ain't No Rock (The Hairy Gorillas, 1963)
9. Full of Rock (T-Bird & The Model Ts, 1955)
Side Two
1. Can't Stop the Rock (Flying Cobras of Rock, 1966)
2. Rock, Rock, Rock (Galaxina & The Astro-Pops, 1961)
3. Rock in the City (The Raging Bulldogs, 1959)
4. Kings of Rock (The For Goodness Sakes, 1968)
5. Rock Invasion (Athena & The Serpenteenas, 1957)
6. This is how You Rock (Hootie & The 78s, 1968)
7. Big Rock (The Pervert Club, 1960)
8. Rickety Rickety Rock (Anna & The Banannas, 1963)
9. (bonus track)

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マミーズ、スパーチャージャーら S.F. ローファイシーンに感化され楽器を手にすると同時に安全対策でヘルメットが手放せないテキサス州オースチン出身のガキンチョ・ガレージパンク集団 1-4-5's のファーストアルバムにして彼ら唯一の 12" LP です。見た目がきんちょだけど、実はこの時点での平均年齢は約22歳、若く見えます。

このアルバムは、仮想1950/60年代のカヴァーアルバムと言うか、何と言うか、ロックをキーワードにした適当な曲名にそれぞれ仮想オリジナルグループをでっち上げて作られた、嘘っぱちカヴァーアルバムとでも言いますか、とにかく、同名異曲や偶然一致のグループ名を除けば、当時こんなバンドもなく、こんな曲も全く存在しませ〜ん。いやいや、こんなアイデアだけでも面白いんだけど、彼らのワンパターン化したお決まりスリー・コード・トラッシュパンクは、何にも考えずにただただ楽しめるんで大好きです。それにしても、ある意味一部シングル曲のセルフカヴァー集という側面もあり、こんな音ではあるんだけど、彼らなりにシングルより格段の成長が見られると同時に余裕さえ感じられます。

一応以下このアルバム収録曲の正確なタイトルです。

Side One
1. The 1-4-5s Car Crash Theme
2. We're the 1-4-5s!
3. Dodge Caravan
4. I'm Pretty Fast
5. King of the Hill
6. C.Y.B.E.R.F.O.R.C.E.
7. 20 Sec. Brother (Automatic Weopon of Love)
8. 4099. Flame on!
Side Two
1. Recyclers of Rock
2. El Camino
3. Hanky Panky
4. Spooky Instrumental
5. Space Vampire
6. Anarchy in the PTA
7. Do the 1-4-5!
8. 1-4-5s Fight Song
9. (bonus track) : "Bicycle Rodeo" live on KVRX 91.7 FM

July 2004 monaural66

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The GORIES / I Know You Fine, But How You Doin'?
France, New Rose LP (ROSE 219) © 1990
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Side One
1. Hey Hey We're the Gories
2. You Make It Move
3. Detroit Breakdown
4. Stranded
5. Goin' to the River
6. Early in the Morning
7. Thunderbird ESQ
8. Nitroglycerine
Side Two
1. Let Your Daddy Ride
2. Six Cold Feet
3. Queenie
4. Smashed
5. Ghostrider
6. Chick-in
7. View from Here

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B.F.T.G. に毒されたデトロイトの3人組、黒人のミック・コリンズ、女装趣味を持つダンことダニエル・チャールズ・クローア、紅一点のペグことマーガレット・アン・オニールによる激ロウなガレージパンクバンドで、説明は不要かと思いますが、1988年リリースのファーストアルバム' House Rockin'' を皮切りに単独作品は、少なくとも公式で3枚のアルバムと6枚のシングル・リリースがあり、僕にとって、彼らのアルバムで一番付き合いが長く、最も思い入れ強いのがこのセカンドアルバムです。

"This here's the Gories from Detroit, hot off the press. It's gonna jump on you baby, and it's gonna stay in your dress. Here it comes!"

プロデューサーにアレックス・チルトンを迎えて作られたこのセカンドは、ファーストで聴かれる剥き出しのゴリゴリな初期衝動の音塊に比べれば確かにポップな音触になってはいるんだけど、ジョンリーやルイ・ジョーダンらブルーズ、R&B の激ロウなカヴァー John Lee Hooker "Let your daddy ride", Louis Jordan "Early in the morning"、ドクターロスやザ・オリンピックスらブルーズ/ブラックロックンロール、R&B の元ネタが透けて見える "Detroit breakdown", "Thunderbird ESQ" から、ちょっと変わり種、ニューヨークの異端児 Suicide "Ghostrider" 激ロウ・ヴァージョンまで、まだガレージの「ガ」の字も知らなかった僕にとっては、余りにもロウでプリミティヴなシンプル極まりないサウンドだった訳です、そして大好きな黒人ヴォーカルという事であの衝撃と興奮は今でも鮮明。更にチルトンをプロデューサーに迎えたことで当時全く的外れなクランプスとの比較などされたらしい曰くつきのアルバムでもあります。

蛇足:上のトップ画像は、1992年にスウェーデンで行われたゴリーズでのライヴ写真。これは、 1999年にミックがスクリューズとして来日した際、住所聞きだして、その後ファンレター送ったらサインと一言つけてプレゼントしてくれたもので、結構大き目のポスター。日本含めて世界中に同じポスター持ってる人が大勢いそうですが、何物にも替えがたい大切な宝物です。

July 2004 monaural66

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The HENTCHMEN / Ultra Hentch
USA, Norton LP (ED-237) © 1994
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Side One
1. Fly Catcher
2. Don't You Just Know It
3. Find Me a Girl
4. Nervous Reck
5. County Line
6. Plumbline Stomp
7. Never Met a Girl Like You Before
8. Get Outta My Way
Side Two
1. Chicks & Cars
2. Mothball
3. Five Year Itch
4. Red Ponytail
5. Hot Rod Millie
6. Hentchbeat
7. Blue Bull Blues
8. Since I Last Saw You

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ザ・ゴリーズ亡き後のデトロイトからひょっこり現れた3ピースグループ Hentchmen の魅力は、初期衝動に伴うがさつさと青臭いティーンのナイーヴさが絶妙なバランスを保ちながら同居してる所ではないかと。レコードデビューは1993年の自主出版による7インチ、その後7インチ、LP 合わせて相当なリリース数に上るのでその辺はサラッと飛ばして、このデビューアルバムを元に話を進めていきます。

誰でも懐かしく胸がキュンとなる想い出の1つや2つはある筈、彼らの音を聴くと正にそんな気持ちにさせられるんです。ヒョロヒョロ飛び回るファルフィサ・オルガンの音色にキュン、青臭いヴォーカルとバッキングコーラスにキュン、ペキペキのナチュラルオーヴァードライヴィンギターにキュン、ドカドカ叩いてるのに何故か軽〜い味わいのドラムにキュン、カヴァーにしろオリジナルにしろ、ユーモアとメロディーセンスに歌いまわしの妙、肩の力の抜け加減、各楽器のバランス感覚、どれを取っても綱渡りに似たアンバランスの中での絶妙なバランス感覚、神業に近いです。インストロだけど彼らの音の魅力は、オープニングの "Fly catcher" に集約されてると思うんですが、どうでしょう。

神業というのはちと言い過ぎかも知れないけど、オルガン、ハープ、リードヴォックスのジョン、ドラムスのクリス、ギターのティム、この3人で保たれてた絶妙なバランスは、やはりこの3人の間でしか成立しない訳で、ドラムスがクリスからマイクに交代した1997年のサードアルバム以降は、あくまで初期の彼らとの比較だけど微妙にバランス崩れちゃってます。更に、1998年にホワイト・ストライプスのジャックを迎えてリリースした7"でのタフさ、あれで完全に心が離れてしまいました。それぞれ音としては極めて高水準を保ってるんだけど、どうしても僕が勝手に思い描くヘンチメン像からどんどん離れていってしまってるので、こういう音は他に任せてヘンチメン本来の音を、なんて、単なるリスナーエゴ以外の何物でもなくミュージシャン・サイドとしては迷惑極まりない雑音というのは判っちゃいるんだけど。

以上、繰り返しますが、単なるリスナーエゴを並べ立てただけで、彼らのサウンドはどれもが本来のガレージ感覚がしっかり備わった極めて高水準な作品ばかりなので、音の変化云々の記述は軽く流して於いて下さい。

July 2004 monaural66

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Bad Mutha Goose + Brothers Grimm / Tower of Babel
released in 1987, 1991

JACK O' FIRE / The Destruction of Squaresville
USA, Estrus CD (ESD-1213) © 1994
cdcdcdcdcd
Tracks
01. Asked for Water (Howlin' Wolf)*1
02. Meet Your Death (Blind Willie McTell)*1
03. No Love Lost (Joy Division)*1
04. Mornin' at Midnight (Howlin' Wolf)*2
05. Hate to See Ya Go (Little Walter)*2
06. Can't Tell No One (Negative Approach)*3
07. Own-Up Time (Small Faces)*3
08. Judgement Day (Pretty Things)*3
09. Let's Get Funky (Hound Dog Taylor)*3
10. So What (The Lyrics)*3
11. 7th Son (Willie Dixon)*3
12. Stand By (The Sabres)*4
13. Jackie O (The Beguiled)*4
14. Boss Hoss (The Sonics)*4
15. Slow Down Little Jaguar (Chuck Berry / studio version diff. from 10")*4

> Info.

[45]
*1. Undone (UR-002), 1992, 'Bring Me the Head of Jon Spencer'
*2. Estrus (ES-743), 1993, 'Clothes make the man'

[10"EP]
*3. Estrus (ES-102), 10/1993, 'Six Super Shock Soul Songs'
*4. φφ[00] (007), 1993, 'Hot Rod Songs for the Soul Riot'

Note

"Slow down little Jaguar", which's entitled "Slowdown" on 10", is a cover of Chuck Berry's "Jaguar and Thunderbird". Also "Slow down little Jaguar" cut on CD is a studio version different from a live version's diff. titled "Slowdown" cut on 10".

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1980年代初頭から Big Boys ~ Poison 13 ~ Bad Mutha Goose などと渡り歩いてきた職人ギタリスト Tim Carr が満を持して1990年代のガレージシーンに殴り込みを掛けたグループがこの Jach O' Fire です。

ティムがウォルターのハープに惚れ込んで作っただけあって、ブルーズ中心のカヴァーバンドだけど、そのレパートリーには、1950sロックンロールから1970sパンクまで幅広く、また、奇をてらったアレンジではないんだけどその全てを見事彼らの色に染めてる所が凄い、深い。更に、音源リリース形態にもこだわりがあるようで、昔のブルーズから1960年代中頃までのアーチストがそうであったように、シングルリリース先行で後にそれらをアルバムに纏めるという、但し彼らの場合アルバムフォーマットがなぜか LP ではなく CD なので 'Fuck CDs' のマミーズよりは柔軟だけど色々こだわりがある世界です。こだわりと言えば、彼らは 'カヴァー' を 'レクチャー' という言葉に置き換えてるけど、ティム・カー中心の講師陣が提示する数々の名曲の講義はガレージファンのみならず、万人が受講すべし、内容からすれば安いもんです、但し万人受けする音ではないんだけど。

この CD は、そんなスタイル一発目の編集盤でファーストアルバムって事になります。内容は、上記10インチから数曲削って、その代わりアナログ未収録というかヴァージョン違いを1曲プラスという、商売上手というか、この辺がマニア泣かせ。この一連の流れがあと2回繰り返され編集 CD は計3枚、その後モッド寄りの Lord High Fixers へ(1995年から1年ほど並行活動期間あり)。

収録曲1曲1曲どうのこうの書きませんが、とりあえず彼ってジョイ・ディヴィジョン好きですね。また興味深いのが彼とジョンスペンサーとの関係。当時飛ぶ鳥を落とす勢いのジョンスペンサーにどんな印象を抱いてたのか下手な推測は禁物だけど、彼らのデビュー7インチのタイトルが、'ジョンスペの首取って来い' という武士道よろしく恐ろしいもので、その後の10インチで取り上げてる Hound Dog Taylor + Houserockers "Let's get funky" は、ジョンスペがジ・エクスプロージョン初期に取り上げてた曲、これらを合わせて考えると、この曲はこう演るんだと言わんばかりの印象を受けた訳で、実情はどうだったんだろう?一度ティムカーに当時の心境を聞いてみたいものです。

蛇足:ガレージファンには聞き慣れない Bad Mutha Goose だけど、僕がガレージパンクというジャンル発掘以前に偶然聴いてたグループで、ジャケ買いではなく裏ジャケ買いというか、マルコムXのスピーチが引用されてたり、いくつか惹かれる曲名があって買ってみたら当たったもの。音は、オーセンティック・ファンクとヒップホップが気持ちよく抱き合ったような、ガレージとは全く毛色が違うものなんだけど、ここでの彼のギターもまた素晴らしく、第一に曲ありきの絶妙なバランス感覚を保ちながらもしっかり彼の個性は主張されてるんです。

このグループ結成の経緯など詳細はわからないけど、テキサス州オースチンのグループで、なんとなくコミューン的な臭いも感じます。そして、彼にとって単なるセッションワーク的なグループではなく、カヴァー以外は全て作曲にクレジットされてる事から、イニシアチブ云々はともかく、彼にとってかなり重要なグループだった事は確かなようです。このグループが彼と結びついた時あの年季の入った頭は伊達ではないんだと、密かにそんな思いに浸ってました。とにかく、彼の豊かで柔軟な音楽性や音を通して訴えかける明確なメッセージなどを再確認する上でも貴重な記録だと思います。

Young Lions Conspiracy, ISA : Now what are you doing to participate?!

July 2004 monaural66

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The MAKERS / Howl!
USA, Estrus LP (ES-1212) © 1993
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Side One
1. I Just Might Crack (1)
2. Think about Your Man (1)
3. I'm Hurt (1)
4. Like a Diamond Ring
5. Allright, Allnight, Allright
6. Memphis Chillun
7. Don't Cross Your Man
8. Explosion
Side Two
1. Ricky Ticky Tock
2. Try to Cry
3. Your Daddy Drives a Big Car
4. Let Him Try
5. Death of Mr. Monster
6. Sometimes, Sometimes
7. Cool, Clear and Sheen
8. Howl

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[EP]
(1) Estrus (ESP 8), 1993, promo only

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彼らも1990年代のロウ・ガレージ・シーン語る上で外せないバンドで、結成が1991年、レコードデビューが1993年。シングル数枚と8曲入り10インチをリリース後のデビューアルバムがこの 'ハウル!' です。

僕がガレージパンクを発掘したのが1994年、その年ジャケに惚れて購入したのが彼らのセカンドアルバム 'All-Night Riot!!'、これがザ・メイカーズ初体験盤でした。あの頃はガレージに関して情報らしい情報もなくひたすらジャケ買いレーベル買いの日々、そんな中エストラスのデザイン担当アート・チャントリーのデザインワークはどれも魅力的で、まんまとデザインに騙されて色々掴まされたのも今となってはいい思い出です。で、今回 1st, 2nd どっちにしようか迷った挙句、まずファーストから紹介する事にしたけど、どちらも名盤です。

このファースト辺りの極初期の彼らは、1960s US プロトパンクを純粋に忠実に体現してるといった印象だけど、既に彼らなりのスタイルは確立しており、初期衝動剥き出しのナチュラル・ドライヴィン・サウンドでストレートに突き進む楽曲群はどれも気持ちいいし未だに熱くなります。

この辺は音嗜好によって意見の分かれる所だと思うけど、この後、彼らはスタイルの追求を推し進めたセカンドで既にピークを迎えてしまったのではと、スタイルの追求を急ぎ過ぎたというか。単なる1960sプロトパンクの焼き直しサウンドからの脱却を、なんて思いがあったかどうか判らないけど、1960sプロトパンクに忠実なファーストから、完全に彼らのスタイルを確立したセカンドを経て提示されたサードを初めて聴いた時の印象は、彼らもファズに逃げちゃったか、というものでした。プロデューサー ティム・カーに感化されてああなったのか、当時の流行に乗ってしまったのか、ギター交代での変化だったのか、真相は判らないけど、一連の流れや当時の風潮なども含めて考えると、やはりどうしてもスタイルの追求や変化というものへの強迫観念みたいなものがあったのでは?などと勘ぐってしまいます。その後4枚目を聴いた時点で追っ掛けるのやめちゃったんだけど、とにかく初期の彼らは熱かった。

長らく彼らから遠のいてたんだけど、今回レビューするにあたり初めて彼らのサイトを覗いてみて、まずその風貌の変わり様にビックリ、また、短いライヴ映像が置いてあったので恐る恐る観てみると、彼らが遥か彼方へ遠ざかってしまった事を再認識させられる事に。長髪にタイトな黒の皮パン、そして男らしく大胆に胸元を肌蹴たドレスシャツ、1980年代終わり頃に流行った 'バッドボーイズ・ロックンロール'、そんな言葉が脳裏を過ぎる衝撃映像でした。

July 2004 monaural66

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The MUMMIES / Never Been Caught
USA, Telstar LP (TR-005) © 1992
UK, Hangman LP (HANG-47-UP) © 1992, entitled 'Fuck C.D.s! It's ...'
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Side One
1. Your Ass (Is Next in Line)
2. Stronger Than Dirt
3. Little Miss Tee-n-t
4. Come on Up
5. Sooprize Package for Mr. Mineo
6. Rosie*
7. Shot Down
8. The Ballad of Iron Eyes Cody
Side Two
1. Skinny Minnie
2. She Lied
3. Red Cobra #9
4. The Frisko Freeze
5. Justine
6. Mariconda's a Friend of Mine*
7. The Thing from Venus
8. Shut Yer Mouth
9. Jezabel*

> Info.

* including on U.S. Telstar issue only.

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The MUMMIES / Fuck CD's It's the Mummies!
USA, Telstar LP (TR-005) © 1992, entitled 'Never Been Caught'
UK, Hangman LP (HANG-47-UP) © 1992
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Side One
1. Your Ass (Is Next in Line)
2. Stronger Than Dirt
3. Little Miss Tee-n-t
4. Come on Up
5. She Lied
6. Sooprize Package for Mr. Mineo
7. The Ballad of Iron Eyes Cody
Side Two
1. Skinny Minnie
2. The Frisko Freeze
3. Red Cobra # 9
4. Justine
5. The Thing from Venus
6. Shot Down
7. Shut Yer Mouth

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コスプレ・ローファイ・ガレージパンクバンド、ザ・マミーズの歴史的名盤ファーストアルバムです。

1950/60年代のロックンロール、R&B、サーフ、プロトパンクを、ホラー、モンスター、サイファイのオブラートで包み込んでローファイ・サウンドと最高のジョークで切り刻んでいく、初期の彼らは心底痛快。あの包帯ぐるぐる巻きの4人が現実にステージで暴れてたなんて、観たかったなぁ、架空の番組なのか本当にあったのかわからないけど、あの有名なドイツでのスタジオライヴ映像、あの動く4人の映像はかなり衝撃的かつ笑劇的ですから。

しかし、彼らのコスプレは伊達じゃなく、そのサウンドもギミックなし。このアルバム何処に針を落としても聴こえてくるのは、彼ら扮するミイラの如く余分な贅肉が極限まで削ぎ落とされたストレートでシンプル極まりないラフな原音の塊。ショウビズ界に限らずそこかしこにはびこるキレイで耳障り良いオブラートに包み込まれた下らない装飾系まやかしサウンドを嘲笑うかの如く、音が本来持ってるプリミティヴなバワーと破壊力をまざまざと体感させてくれます。それにしても、元々かっこいい Don & Dewey "Justine", Rockin' Ramrods "She lied", Sonics "Shot down" などはともかく、 Jay + Techniques "Stronger than dirt", Young Rascals "Come on up", Frankie Laine "Jezabel" なんか聴くと、ここまでカッコよくなるか?って感じで、きっとあの頃の彼らはディスコだろうがおマンチェだろうがグランジだろうが何やってもカッコよく演ってのけたとのではないかと。聞こえは非常に陳腐だけど、ほんと、彼らはある意味スーパーグループだった思います。それだけに、その後の音の変化には納得いかないんだけど、バンドって色々あるから、うんうん。

※米テルスター盤17曲に対して、英ハングマン盤は3曲削って14曲となってます。

蛇足:タイムマシンにお願いできるなら、真っ先にマミーズとスーパーチャージャーが引っ掻き回してたサンフランシスコ・ローファイ・シーンにすっ飛んで行きたいです。

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The OBLIVIANS / Soul Food
USA, Crypt LP (CR-055) © 1995
3333333333
Side One
1. Viet Nam War Blues
2. And Then I Fucked Her
3. Big Black Hole
4. Jim Cole
5. Mad Lover
6. Sunday You Need Love
7. Never Change
Side Two
1. No Reason to Live
2. I'm Not a Sicko, There's a Plate in My Head
3. Blew My Cool
4. Cannonball
5. Nigger Rich
6. Bum a Ride
7. Anyway You Want It
8. Static Party

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1993年に Lightnin' Hopkins "ベトナム戦争" や "ジム・コール" 収録の 'Call the Shots' EP でデビュー、他、数枚の7インチや10インチを経て1995年にリリースされたファーストアルバムがこの 'Soul Food'、半分が新録曲であとはシングル曲のセルフカヴァーやリミックスで構成されてます。名盤です。

彼ら3人が3人ともマルチプレーヤーで、と言ってもベースレスのスリーピースなんで、ギターとドラムが出来ればあとは歌うというか叫ぶだけなんだけど。1998年の解散ライヴ観に行った時は、名古屋に於けるガレージ系おきまりの光景、キャパ500程度のライヴハウスに観客約30名、、ガクッ、、でも、そんな中、数曲毎にぐるぐる各パート入れ替わりながら楽しいパフォーマンスを見せてくれて、やはり生で聴く "Blew my cool", "Static party" そして Trio "Sunday you need love" などは格別でした。途中で止まってやり直したり、うだうだになったりした所は如何にもガレージ的でいい加減と言えばいい加減だったけど、色んな意味でアットホームなライヴでした。因みに、僕の中で彼らのベストトラックは、10" 'Six of the Best' のオープニングナンバー "Clones" で、これも生で聴けて良かった、やっぱライヴはいい。とにかく、彼らも唯一無二の個性があって後に多くのフォロワーを生んだ1990年代ガレージ界のビッグネームの一つ。

それにしても、オレンジとブルーでデザインされたこのジャケ、目がちかちかします。

July 2004 monaural66

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