'90s European Raw'n'Trash Garage pt.1
= a - z =

billy childish

u.k.

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Thee HEADCOAT SECT / Deerstalking Men
UK, Hangman's Daughter LP (SCRAG-8-LP) © 1996
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Side One
1. Strychnine
2. My Dear Watson
3. Fog-Bound Pinhead
4. Troubled Times
5. Cowboys Are Square
6. Baby What's Wrong
Side Two
1. Why Don't You Smile Now
2. The Witch
3. Squaresville
4. Lie Detector
5. Deerstalking Man
6. I'm a Gamekeeper

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中世ヨーロッパのイメージだったマイティ・シーザーズから一転、ハンチングキャップをトレードマークにしたヘッドコーツ結成当初から既にこのグループの構想があったんだろうか?取り敢えず、1990年にドン・クレインのみゲストに迎えて Theee Headcoats Sect 名義でこのアルバムへの伏線とも言える若干企画倒れ気味のシングル盤はあったけど、とにかく、自分の憧れのミュージシャンと、短期間の企画バンドとは言え、バンド組んで同じステージで同じ空気を共有しながら演奏が楽しめる、おまけにツアーまでやってしまう、こんなミュージシャン冥利に尽きる事はないでしょう。うらめしや、、あ、いや、羨まし。

ドン・クレインもキース・グラントも、表向きそのルックスには相当年輪が刻まれてるけど、激渋いし、何より演奏と声の艶は衰えてないのが凄いです。こうした、世代をまたいだ企画物って懐古趣味に走りがちだけど彼らは全くの例外、口をつく言葉といえば、ただただカッコいいの一言。今更ながら、やっぱヘッドコートセクトの来日は借金してでも観て置くべきだったと後悔しきり。アルバムのライナーノーツはマイク・スタックス氏が書いてます。

July 2004 monaural66

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Thee HEADCOATEES / Have Love Will Travel
France, Vinyl Japan LP (ASKLP-11) © 1992
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Side One
1. Have Love Will Travel
2. Baby Please
3. Don't Try and Tell Me
4. Gotta Get Inside That Boy's Mind
5. Mess of Pottage
6. You Know You Can't Resist
7. Louis Riel
Side Two
1. Baby Come Closer
2. Come into My Life
3. Tear It to Pieces
4. Something Went Wrong
5. Big Boss Man
6. My Boyfriend's Learning Karate
7. I'm Gonna Make You Mine

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彼女達やビリー・チャイルディッシュに関してほとんど予備知識もなかった頃、彼女らはヘッドコーツが育てたガールズバンドだと勘違いしてました。バックがヘッドコーツで、彼女ら4人はヴォーカルやコーラスやダンサーだってのに気付いたのは約7年前になりますか、20代最後の旅行でロンドン行ってヘッドコーツのライヴ見た時でした、もちろんコーティーズとセットで。ビリーさん仕掛けるところのメッドウェイ・シーン、この時ロンドンの霧の如くモヤモヤしてたものがやっと晴れたのでした。

もちろん、指揮官ビリー氏あってのグループでありサウンドなんだけど、男には出せない女性ならではの艶っぽい倦怠感などは彼女ら4人あってのものでしょう。ガレージパンク発掘直後から親しんできた盤だけに思い入れもひとしお、更にドン・クレイン氏のコメントも嬉しい一枚。

July 2004 monaural66

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Thee HEADCOATS / Headcoats Down : R'n'B Punk Showcase
UK, Hangman LP (HANG-29-UP) © 1989
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Side One
1. Smile Now
2. Please Little Baby
3. You're Looking Fine
4. In Your Hand
5. Child's Death Letter
6. I'll Make You Mine
Side Two
1. Headcoat and the Mortar-Board
2. Wily Coyote
3. Let Me Touch
4. I'm the Doctor
5. John the Revelator
6. Young Blood

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ポップ・リヴェッツ、ミルクシェイクス、マイティ・シーザーズと渡り歩いたビリー・チャイルディッシュが1990年代に向けて新境地を提示すべく新たに作ったグループ、ジー・ヘッドコーツ。新境地ってのは言葉のあやで、気分転換、またはイメチェンと置き換えた方がしっくりくるかも。

ダウンライナーズ・セクトもカヴァーしてた pre-VU's All Night Workers "(Why Don't You) Smile Now" を彼らのファーストアルバムの1曲目に持ってきたって事は、やっぱ既に結成当初からヘッドコート・セクトの構想があったんだろうか?少なくともセクトを意識したグループコンセプトだった事は確かなはず。それにしても、改めて彼の懐の深さと言うか、引き出しの多さと言いますか、凄いです。昔のブルーズマンがそうだったように、曲はさておき、歌詞を変えてちょっとアレンジ加えて次々新曲として世に送り出す、ビリー氏もそれに近いもの大有りなんだけど、作曲方法はどうであれ、創作意欲が全く衰えないってのが尊敬に値するほど凄い事です。

曲のクレジット見てオリジナルが多いなと思って聴いてみるといつものパターンです。さっきもちょっと書いた事と重なるけど、自分の曲だろうと他人の曲だろうとその辺はお構いなし、歌詞とタイトルをちょいとひねって、はい一丁出来上がりってなもんで、カントリーブルーズの巨匠 Son House の "Death Letter" に "Chile's" をくっつけて歌詞替えてギターアレンジを簡略化して1曲、Chuck Berry の名曲 "Jaguar" と "Thunderbird" を "Headcoat" と "Mortar-Board" に置き換えてまた1曲。何はともあれとにかく、何やっても彼流ガレージ魂が注入されればカッコ良くなってしまうんだから何の文句もありません。そして、この記念すべきアルバムのクロージングナンバーは、ニューグループ ヘッドコーツを始動するにあたり、"若く燃えたぎる血" となって改めて自らの初期衝動を再確認するかの如く、熱い熱い ♪~(I Wanna Be) "Young Blood"。名盤。

July 2004 monaural66

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The KRAVIN' ''A''s / Krave on!
UK, Hangman LP (HANG-39-UP) © 1991
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Side One
1. Pay Day
2. Tripwire
3. Girls Like That
4. High Time
5. I'm Gonna Leave (Scream & Shout)
6. You Know It Is
7. Sometimes
Side Two
1. Baby, What's Your Game?
2. Look Back and Laugh
3. Free Girl
4. Beatnik Girl
5. Bad Times
6. Lyin' Lyin' Lyin'
7. Take My Hand

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英国ガレージビートシーンを支え続ける仕掛け人ビリー・チャイルディッシュの Hangman レーベルよりリリースされた彼らのファーストアルバムにして唯一の単独盤。

J.T.Q. のメンバーや Bruce Brand が往年のギターで参加という、ジグソーパズルの如く複雑な Medway シーンの底力を感じる一枚。シックスティーズ・ブリティッシュ・マージービート色を前面に打ち出した正統的サウンドで、特筆すべきは非常に優れた作曲能力とカヴァーセンス、更に雰囲気と味のある演奏も申し分ない、全くこの手のグループでは間違いなくトップクラスであると同時に、メッドウェイ・シーン恐るべしといった感じです。

オープニングは、愁いを含みながら熱く疾走するビート感がたまらない "Pay day"、オブスキュアな R&B のカヴァーで、僕が知ってるのは Val Martinez という黒人シンガーのヴァージョンだけど彼がオリジナルなのかな?2曲を比較する限り大枠のアレンジは似通ってて、そこにスピード感を加えながらビートナンバーに仕上げてるといった感じです。もう一曲のカヴァーは、Roulettes "Bad time"!胸キュン・ビート!もう大好きな曲で、彼らのヴァージョンもいい感じです。ラストの "Take my hand" は、恐らく Mose Allison "Parchman/Parchment Farm" を下敷きに作られたと思われる色彩豊かなソウルフル・ファズパンクといった趣きで、このアルバムに於いて少々毛色の違うこの曲は削ってくれた方が、なんて超個人的なリスナーエゴも書き添えつつ、他のオリジナル群は、先程書いたように正統的なマージービート・サウンドが全面に展開された極めて良質なサウンドの応酬、何はともあれ素晴らしいの一言!

July 2004 monaural66

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ger

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DM BOB & The DEFICITS / Bad with Wimen
USA, Crypt LP (CR-067) © 1996
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Side One
1. Mexico Americano
2. Bad with Wimen
3. Burnin'
4. Jeepster
5. Didn't Mean to Hurt Ye
6. Meanstreak
7. Quit That Job
Side Two
1. Cowpower
2. Breathless
3. How Do You Spell Love
4. The Same Thing
5. Uh-Oh
6. Blind Man with a Pistol
7. Yard Sale

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from : Hamburg, Germany

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こんなジャケなんでもっとページの下の隅の方にこっそり置いておきたいけどアルファベット順だからしょうがない。

デビューは1994年で、マキシシングルを2枚リリース後、1996年にクリプトからリリースされたこのアルバムがデビュー盤です。これ以降の音源持ってないんでなかなか評価は難しいんだけど、このアルバムは、やる気なさそうないい加減なジャケ同様のサウンドが展開され、最低で最高の内容です。

カウ・パンクというものがどういうサウンドを指すのかいまいち判らないんだけど、カントリー&ウェスタン、ヒルビリー/ロカビリー、テックスメックス、ケイジャン、スワンプ・ブルーズ/R&B、ガレージパンクが極めて薄っぺらなヘッポコサウンドの中で投げやりに垂れ流される彼らの音は、僕の中で正にカウパンクと呼ぶに相応しいものだけど、どうなんだろう?認識違ってたらご指摘を。'ローファイ' 頭にくっつけて、'カウ・トラッシュ' とか 'カウ・ジャンク' に置き換えた方がしっくり来るかもしれないけど、とにかく、だらだらしたい時にはうってつけのアルバム。

ルーツバンドって事と、スリーピースでヴォーカルも取れる女性が一人いる点から、Southern Culture on the Skids と多少リンクする部分も無きにしも非ず、彼らには傍迷惑なコメントだと思うけど、だらしないS.C.O.T.S(スコッツ)って表現もいいかも。

T-RexHazil Adkins のカヴァーあり。後者はともかく、前者もすっぽりはまってるというか、すっかり彼ら色に染められ、天国のマークボランにとってこんなはずでは、という傍迷惑なアレンジになってると思いますが、いい感じなんです。

July 2004 monaural66

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The SATELLITERS / Shake, Shake, Shake!
Germany, Dionysus 10"LP (ID123361) © 1998
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Side One
1. I Need You
2. Don't Go Back
3. Things of Tomorrow
4. You'll Waste Your Time
5. I'll Crack Up
Side Two
1. You Can't Get Me Down
2. All the Lies
3. Falling Leaves Are a Sign of Change
4. Sasquatch
5. I Want Out

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1993年ドイツで結成、翌1994年ベルギーの Demolition Derby より Wheels (Wheel-a-Ways) "Bad little woman" のカヴァーを含む EP でデビュー、フロントジャケの彼らは既にラバー製の覆面ルック。そして、アルバムデビューは、1996年地元ドイツ Pin Up リリースの "The Tyme is Now"、そこからアルバムでいうと5枚目に当たるのがこの10インチです。彼らへのキワモノ的イメージはこれを聴いて一掃されました、というかこれ聴くまで彼らの魅力に気付かなかったのは余りにも嘆かわしい。

デビュー当時から、ドイツのメイカーズと言われ続け、常に2番煎じのフォロワー的イメージがつきまとい、更に、当時そこかしこに溢れてた覆面バンドという事も手伝ってキワモノ的イメージもプラス。音の印象はというと、ちょい弱めでちょいサイケっぽく、またフラットで地味目、とにかく派手さを求めてた自分の耳が恥ずかしい限り。で、彼らへの印象を塗り替えてくれたのがこの10インチでした。その後、改めて過去リリースのレコを聴き返してみると、今まで地味でフラットでマイナーな負のイメージしか持てなかった曲がじわじわと魅力的なサウンドへ。いい加減な耳といえばいい加減です、やれやれ。

彼らへの印象が負から陽へと変化した一番の要因はと言うと、単純です、オープニングで Kinks "I need you" をいい感じにカヴァーしてたのが大きかった訳で、、顔から火が出そうなほど単純な動機だけど、人が抱く印象なんてこんなもんです。などと失敗を正当化しつつ、色々ありますが、兎に角いいアルバムです。カヴァーは先程の1曲のみで、後は秀逸なオリジナルで占められており、ワイルド系もありますが、トワイライト系パンクやサイケに抵抗を感じない人は是非トライ欲しい佳作。

July 2004 monaural66

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swizerland

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このアルバムのジャケ違い、一体いくつ存在するんでしょう?因みに、2枚目のジャケは、覆面の目と鼻と口が切り抜かれててお面になります。

LIGHTNING BEATMAN & The NEVER HEARD of'EMS
/ Apartment Wrestling Rock and Roll
Switzerland, Voodoo Rhythm LP (VR-1202) © 1998
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Side One
1. Apartment Wrestling Rock'n'Roll Girl
2. Sonic Nightmares
3. I Love You
4. I'm Gonna Kill Ya Tonight
5. Honey Baby Blues
6. I Got The Rock in MY Under Pants
7. Take It Off
Side Two
1. Wild Baby Wow
2. I Said Yeah
3. I Hate to Dance
4. I Wanna Be Your Pussycat
5. Bring Back the Death Penalty
6. Girl with the Blue Black Hair
7. Wrestling with Satan

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メキシカン覆面レスラーとライトニン・ホプキンスとロカビリーとロウ・ガレージとストリーキングのステキな融合体、スイスの大バカ野郎ライトニン・ビートマン名義のセカンドアルバムです。レコーディングは、英国ヴィンテージ・スタジオ 'Toe Rag' にて。母国スイスでは1992年頃から活動しており、1994年にはファーストアルバムもリリースしてるようですが、世界進出を始めたのは1995年頃からの模様。

ギター一本のカントリーブルーズ・スタイルでがなってる彼もいいけど、このアルバムで初めて聴いたロカ系バンドスタイルのおもろカッコ良さと言ったら、針落として一曲目が流れた瞬間からビートマン・ワールドに飲み込まれ、抱腹絶倒、狂喜乱舞した思い出が今でも鮮明に蘇ります。アルバムの流れは、'バンドスタイル' と '弾き語り'、というか '弾きがなり' スタイルが交互に収録されてて、それまでのシングル曲のセルフカヴァーなどもあり、オリジナル版と聴き比べると一枚で二度おいしい内容になってます。

ライトニン・ホプキンス系カントリーブルーズ・スタイルからエルビス系ロカスタイルへ行ったと思ったら、モンドへ、そして今はリヴェレンド・ビートマンと名乗ってるだけにゴスペルでしょうか?何はともあれ、ビートマンは何やってもビートマン、世界を見渡すととんでもない人がいるもんです。

彼に関してはかなり認識不足の部分が多いんですが、個人的にこのアルバムは、ライトニング・ビートマンとしての集大成だと個人的には思ってます。とにかく歴史に残る傑作である事は間違い無し。また、彼は狂ったレスリング・ロックンローラーを演じてて、実際かなりの狂人には違いないと思うんですが、その一方で、かなりベースがしっかりしてる深い人だなとも思わせます・・・ 単なる深読みの大きな勘違いって事も十分ありえますが、うんありえる。

July 2004 monaural66

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spain

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(French Dig-Up issue)

DOCTOR EXPLOSION / The Crazy World of Youngs
Spain, Subterfuge LP (21-049) © 1994
France, Dig-Up LP (DIG-009-LP) © 1995
Spanish Subterfuge issue was entitled 'El Loco Mundo de los Jovenes'
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[Spanish Subterfuge issue]
Side One
1. ¡Basura!
2. Eres Feo, Chaval (3)
3. Rompí la Televisión (1)
4. Garden of My Mind
5. I Really Don't Care
6. Free Your Troubled Mind
7. Breakin' the Wave!
Side Two
1. Hey Little Girl
2. Someday
3. Surf 'n' Shake! (2)
4. Peep Show Baby
5. Vivir Sin Tí
6. Let Yourself Go
7. Come Back
[French Dig-Up issue]
Side One
1. Hey Little Girl
2. Someday
3. Rompí la Televisión (1)
4. Garden of My Mind
5. I Really Don't Care
6. Free Your Troubled Mind
7. Breakin' the Wave!
[8. Comanche] (4)
Side Two
1. ¡Basura!
2. Eres Feo, Chaval (3)
3. Surf 'n' Shake! (2)
4. Peep Show Baby
5. Vivir Sin Tí
6. Let Yourself Go
7. Come Back

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[45]
(1) Esp, Subterfuge (21-050), 1994, + "Comanche"
(2) Esp, Subterfuge (21-061), 1995, + "(Why Don't You) Smile Now?"
※Both 45s issued as by Dr. Explosion

[EP]
(3) Esp, Subterfuge (REF 21-075), 1995, + "Young blood / Lie detector"

(4) Secret track, cover of Link Wray tune, a short reprise version though no full one on this LP. (I have only French issue, so dunno if this track is cut on Spanish issue, too)

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From : Gijón, Spain
Period : 1989 ~
Debut : 1990 or 91, Thunderpussy (TH 001) Bye bye sweet cream / Baby please do / Sex at first sight / I try to find

Line-up
・1989 ~ : Doctor Explosion
Jorge Muñoz-Cobo (vo, gr), Felix A. Domínguez (bs, vo), Alvaro 'Varo' Coalla (ds, mcas), + support or official unknown member?
・1991/92 ~ : Doctor Explosion
Jorge Muñoz-Cobo (vo, gr), Felix A. Domínguez (bs, vo), Alvaro 'Varo' Coalla (ds, mcas)

> Ref.

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1989年に結成され1990年(或いは91年)にデビューしたスペインの暴れん坊ドクター・エクスプロージョンのサードアルバム。当時ジョンスペンサー・フォロワーに食傷気味で、彼らのグループ名エクスプロージョンにも拒否反応を起こし聴く機会を逸していたそんなある日、他に目ぼしいブツがなく買ってみたら見事大当たり〜!聴かず嫌いはダメです。

ここに収録されてる音源は1994年にイギリスのヴィンテージスタジオ 'Toe Rag' で録られた物で、数曲バックコーラスにジー・ヘッドコーティーズの姉さま方や、ヘッドコーツのブルーズがタンバリンで友情参加してます。内容は、Larry Bright, Link Wray, Mickey Finn, Music Explosion そして同郷スペインの Salvajes からそれぞれ1曲ずつカヴァーしており、何れも凄い曲だけど、彼らのオリジナルも全く遜色なく違和感なく聴けるって事はほんといい曲作るって証明。

とにかく、目一杯のバカさ加減というかおふざけが過ぎる歌いっぷりがステキ、ほとんど母国スペイン語ってのもクレイジーに拍車を掛けてる一つの要因でしょう、、と同時に、ツボを押さえた曲作りやアレンジセンスが抜群です。彼らのサウンドは、ガレージパンクというより、パワーポップとかパブロック系の音だけど、この際どうだっていい事、何はともあれ、一度はこのサウンドを体験して欲しい。

未体験という人は、Get Hip の編集盤 'The Subnormal Revolution of' がお薦め、また、カヴァー曲のみを集めた Norton の 'Lows in the Mid-Nineties' も良いです。

追記 : 裏ジャケの曲順が間違ってる為、正しい曲順に替えてあります。また、A面ラスト Link Wray "Comanche" のカヴァーに関しては、裏ジャケ、レーベル面どちらにも記述なし、ボーナストラックと言う訳でもなくシークレットトラックのようです。(フランス盤)

July 2004 monaural66

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greece

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limited edition 750

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The CARDINALS
Greece, Action LP (AR-401) © 1997
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Side One
1. All I Wanna Do
2. I Need Her So
3. I Saw the Sun
4. You Never Told Me Goodbye
5. Where the Rain Can't Reach
and Steal My Love
6. I Can Cry for Yesterday
Side Two
1. She's My Girl
2. Could It Be That I Was Wrong
3. Never Loved You True
4. She's Not Coming Home
5. Blond Girl
6. Let Me Live My Life

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フロントデザインは置いといて、裏ジャケ見ながら音を聴けば、気分はおもいっきりシックスティーズ、でも、彼らはれっきとした1990年代にギリシャで産まれたバンドです。この時代にもろシックスティーズ・サウンドっていうのは、シックスティーズもの、モダンガレージともに好きな人でも拒否反応起こす人がいるけど、その辺あまりこだわらない派なんで素直に大好きです。

全体的にアップだろうがスローだろうが、ヨーロッパの湿っぽく神経質な部分が顕著に現れたサウンドで、オルガンを主軸にノンエフェクトのギターがいい味出しながら、ちょっと鼻にかかったヴォーカルが、甘過ぎず愁いを持ったメロディーを紡ぎながら煽ってくる構図、ヨーロッパ化した Question Mark & The Mysterians といった感じとでもいいましょうか。とにかく、平均年齢19歳という若さでここまでやられると脱帽ものです。更に、全てオリジナルというから恐ろしい。しかし、残念ながら既に解散しており、これが彼ら唯一のアルバムです。

July 2004 monaural66

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